“それが面白いかどうは別にして、ある単語をなんの関係もない別の意味の文章に結びつけるという典型的なおやじギャクの能力は30歳を過ぎると開花する。これを笑ってもらえるかどうかは人間の能力というよりは偉さで決まる。偉いひとの冗談は人間は本能的に面白く感じるという性質を持っている。おやじギャグを笑ってもらえないことを気にする人はギャグを磨くよりも偉くなったほうが早い。”

“どんなに訳が解らない路上キャッチセールスでも10000人に声をかければ3人くらいは成功するらしい。だから、 あなたのことを好きになってくれる人だって絶対にどこかにいる。逆に、あなたとは一生分かりあえない頭のおかしい人も必ず存在するので、そういう人に嫌われても気にすることはない。”

かつて初めて会社勤めした時、当時の上司から言われた言葉
「良い報告は忘れてもよい。悪い報告ほど早く簡潔にせよ。私は君から悪い報告を聞きたい。なぜなら、悪い報告をトラブルに発展させないのが私の仕事だからだ」

いい上司だった。

読書の時間

読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。
人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。
矛盾してるけど、どちらも本当である。書物というのは、
この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。
読書という行為は孤独を強いるけど、独りではなしえない。
本を開いた瞬間から、そこには送り手と受け手がいて、
最後のページまで双方の共同作業が続いていくからである。
本は与えられても、読書は与えられない。
読書は限りなく能動的で、創造的な作業だからだ。
自分で本を選び、ページを開き、
文字を追って頭の中で世界を構築し、
その世界に対する評価を自分で決めなければならない
それは、群れることに慣れた頭には少々つらい。
しかし、読書がすばらしいのはそこから先だ。
独りで本と向き合い、自分が何者か考え始めた時から、
読者は世界と繋がることができる。
孤独であるということは、誰とでも出会えるということなのだ。

「小説以外」 恩田陸 新潮社 p.179 (via boooook) (via nemoi) (via jacony) (via plus16hours) (via doggylife) (via ak47) (via quote-over100notes-jp) (via non117) (via kirisaki) (via k32ru) (via suyhnc) (via uo—chan) (via shortcutss) (via subdub) (via sakaue) (via layer13) (via poochin) (via k32ru) (via pipco) (via mikanthecat) (via mediapicnic) (via chiisanaehon) (via it-shine-reading) (via usaginobike) (via rock-the-baby) (via galliano) (via mitaimon) (via kiyopichi) (via memomomoo) (via it-shine-reading) (via usaginobike)

これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。

まだ芸がヘッポコなうちからベテランに交ざって、バカにされたり笑い者になっても苦にすることなく、平常心で頑張っていれば才能や素質などいらない。芸の道を踏み外すことも無く、我流にもならず、時を経て、上手いのか知らないが要領だけよく、訓練をナメている者を超えて達人になるだろう。人間性も向上し、努力が報われ、無双のマイスターの称号が与えられるに至るわけだ。

人間国宝も、最初は下手クソだとなじられ、ボロクソなまでに屈辱を味わった。しかし、その人が芸の教えを正しく学び、尊重し、自分勝手にならなかったからこそ、重要無形文化財として称えられ、万人の師匠となった。どんな世界も同じである。

最初に生産性の神話を取り上げたときにも触れたことですが、生産性を高める目的は、できるだけ多くの仕事を矢継ぎ早にこなしていくことだけではありません。それがあなたのやり方であればそうかもしれませんが、「生産性」の最終目標は、”やらなければいけないこと”をさっさと終わらせて、”やりたいこと”に時間をかけることです。

この神話は、科学的に間違いが証明されているわけではありませんが、上で見たいくつかの神話から論理的に導かれるものです。それに、あなたの生産性へのアプローチの仕方次第では、あなたの人生を良いものにも悪いものにもする可能性を持っています。以前にもお伝えしたように、自制心は有限なリソースなので、本当に大事なことにそれを使わなければならないのです。

ToDoリストのうち重要でないことは、手早くこなせるものでなければ、完全に消してしまうべきです。そうすることで、本当に大事なことに時間とエネルギーを傾けましょう。ラインを流れてきたすべての仕事や、「忙しそうに見えない」という理由で上司から押し付けられた仕事に取り組む必要はないのです。ハードにではなくスマートに働いたから時間が余っている場合、押し寄せる波にどう対応するかはあなた次第です。要するに、私たちが議論している「生産性」とは、より多くの仕事を終わらせることではなく、やるべき仕事を終わらせることなのです。